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2015.12.06

Fintechとは何か?

金融は経済の血液といわれます。産業や市民生活のすみずみに、透明性の高い安定した金融機能が整備されていることは、我が国の経済成長や国民の生活の向上を図るための不可欠な条件です。

IoT・ビッグデータ・人工知能は、ビジネスや社会の在り方そのものを根底から揺るがす、「第四次産業革命」とも呼ぶべき大変革を着実に進めつつあります。あらゆるものがインターネットに接続し、分散型ネットワークのもとで資源が効率的に活用される新たな経済構造は、これを支える新しい金融インフラが整備されることなく実現することはできません。

我が国における金融は、国内における金融システムの安定と利用者利便の向上を実現するために、金融業界という比較的閉じた世界のなかで、比較的良質なインフラの整備が図られてきました。しかし、膨大なデータが、分散型ネットワークを通じて、国境のないデジタル空間でリアルタイムに共有されることを前提とした産業構造のもとでは、従来の延長線上での金融戦略が通用するのか、甚だ心もとないと言わざるをえません。

特に、情報産業における地殻変動を金融業においても展開することを標榜するFinTech企業は、従来の金融が前提としていた地理的な境界とともに金融・非金融の境界をも融解し、情報の非対称性が大幅に緩和されていく金融イノベーションを提唱している状態です。

FinTechの描く次の金融の世界では、金融情報の流通が質量ともに変化し、これが金融のあり方を劇的に変えていきます。従来型の金融インフラの整備に比較的成功してきた我が国は、それがゆえに、既存の制度・インフラに縛られて新たなテクノロジーを前提とした金融制度・インフラの整備に迅速かつ大胆に取り組めていないのが現状です。

我が国とともに世界の金融制度インフラの整備を進める欧米諸国においては、こうした新しい金融の潮流を見据えて、ITをフル活用したFinTech事業者とのオープンイノベーションを基礎としたダイナミックな連携を通じ、革新的な金融サービスの開発と提供を着々と進めています。新たな金融サービスの展開は、他のITビジネスと同様、従来にないスピードで進捗しており、国力を左右する金融分野において、これら欧米諸国との国際競争の遅れは、そのまま国力の衰退につながりかねません。

このサイトは、我が国における産業構造の転換の方向性と国際情勢の潮流を踏まえ、来たるべき新たな産業構造の実現のために必要な法制度と、金融サービスの開発と展開を支えるために必要となる法制度についての情報を、民間の法律家の立場から、皆さんに共有していくことを目的としています。

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